ロンドン地下鉄完全ガイド:地下鉄の乗り方編
らいあん
鉄道発祥の国、イギリスでは鉄道での移動がとても便利!
世界で初めて鉄道が走った国、イギリス。いろんな交通手段がある中で、鉄道は路線、本数とも多く、リーズナブルな価格で移動するのにとても便利です。ロンドンで最初の地下鉄が開業したのは、なんと1863年!この年がどんな時代かというと、アメリカでは南北戦争中でリンカーン大統領の時代、日本だと江戸時代の終わりで坂本龍馬や勝海舟が活躍していた「サムライ」の時代です。そう考えると、ロンドンに地下鉄ができたことはとても先進的ですし、ものすごく長い歴史がありますね。
そこで、今回はロンドンの地下鉄について、乗り方を完全ガイド!この記事を読んで、まるで地元の人たちのように地下鉄を便利に乗りこなしましょう!
アメリカでは”Subway”、フランスや日本では”Metro”と呼ばれることが多いけれど、ロンドンでは地下鉄のことを “the Underground” 、または愛称で”the Tube”と呼ぶよ
赤い丸に青い帯がロンドン地下鉄のサイン。覚えておこう!
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Contents
ロンドンでは、地下鉄の路線がたくさん!
ロンドンの地下鉄は、行政組織の一つであるロンドン交通局(TfL:Transport for London)が運営しています。ロンドン交通局は、地下鉄以外にもロンドンバス、ロンドンタクシーなども運営しており、地下鉄とバスを乗り継いで利用することもできて便利です。
ロンドン地下鉄には以下のような路線があり、ロンドン中心部をきめ細かくカバーしています。
路線名(アルファベット順) | 運行区間(主な始発駅~終着駅) |
Bakerloo Line(ベーカルー線) | ハローウ& ウィルドストーン ~ エレファント&キャッスル |
Central Line (セントラル線) | ウェスト・ライスリップ~エピング |
Circle Line (サークル線) | 環状線~ハマースミス |
District Line (ディストリクト線) | イーリング・ブロードウェイ、リッチモンド、ウィンブルドン、ケンジントン(オリンピア)、エッジウェア・ロード~アップミンスター |
Elizabeth Line (エリザベス線) | レディング、ヒースロー空港~シェンフィールド |
Hammersmith & City Line (ハマースミス&シティー線) | ハマースミス~バーキング |
Jubilee Line (ジュビリー線) | スタンモア~ストラトフォード |
Metropolitan Line (メトロポリタン線) | アマーシャム、ワトフォード、アックスブリッジ~オールドゲート |
Northern Line (ノーザン線) | ハイ・バーネット、エッジウェア~モーデン |
Piccadilly Line (ピカデリー線) | ヒースロー空港、アックスブリッジ~コックフォスターズ |
Victoria Line (ヴィクトリア線) | ブリクストン~ウォルサムストウ・セントラル |
Waterloo & City Line (ウォータールー&シティー線) | ウォータールー~バンク |
ロンドン地下鉄路線図は公式ホームページで確認してね
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ロンドン地下鉄の運賃は難しい!?
実は簡単!ロンドン地下鉄はクレジットカードで乗ろう
旅行など短期滞在でロンドン地下鉄に乗るなら、支払い方法は「クレジットカード」で決まり!タッチ決済(コンタクトレス決済)に対応したクレジットカードを地下鉄の改札(写真右側の黄色い丸)にかざすだけで、きっぷを買うことなくそのまま乗車できます。クレジットカードで乗ると通常運賃から半額程度に割り引きされるだけでなく、複雑な運賃も自動精算され、各種割引もちゃんと適用されるのでとても便利でお得です。
他にも、ロンドンの交通系ICカード「オイスターカード」も運賃の割引、自動精算はクレジットカードと同じですが、カード購入時に7ポンドかかるので、短期間の旅行ではもったいない支出ですね。
運賃ルールその1)ピーク時とオフピーク時で運賃が違う
クレジットカードやオイスターカードで乗車する場合、どの曜日の何時に乗るかで運賃の割引幅が違います。ピーク時は少し運賃が高くなり、オフピーク時には少しお得に乗ることができます。
ピーク時 :月曜日から金曜日の午前6:30から9:30まで、および午後4:00から7:00まで
オフピーク時:祝日を含む、ピーク時以外の曜日・時間
現金で切符を買うと、いつでも通常運賃だよ。要注意!
運賃ルールその2)ゾーン制を理解しよう
ロンドンの地下鉄は乗車した距離ではなく、ゾーンごとに運賃が決まります。ロンドンの中心部をゾーン1と設定し、そこから同心円状に内側から順にゾーン2、3・・・と9つのゾーンに分けられています。ロンドンの主な観光名所や、鉄道のターミナル駅はほぼゾーン1にあります。また、市内中心部に近く、国内線のフライトが多いロンドン・シティ空港はゾーン3、長距離国際線が多く発着するヒースロー空港はゾーン6にあります。
各ゾーンにある主要な駅は下表の通りです。
ゾーン区分 | ゾーン内にある主な駅 |
ゾーン1 | パディントン、ユーストン、セント・パンクラス、キングスクロス、サウス・ケンジントン、ボンドストリート、ヴィクトリア、ウエストミンスター、ウォータールー、ロンドン・ブリッジ、タワーヒルなど |
ゾーン2 | グリニッジ、フィンズベリー・パーク、ウエスト・ハムステッド、ケンジントン(オリンピア) |
ゾーン3 | ロンドン・シティ空港、トッテナム・ヘイル、イーリング ブロードウェイ、ウィンブルドン |
ゾーン4 | バーキング・リバーサイド、イルフォード、フィンチリーセントラル、ウェンブリー・パーク、リッチモンド |
ゾーン5 | ダゲナム・ヒースウェイ、コックフォスターズ、ハイ・バーネット、エッジウェア、スタンモア、ハロー・オン・ザ・ヒル、 |
ゾーン6 | ヒースロー空港各駅、レディング、アップミンスター、エッピング、アックスブリッジ |
ゾーン7 | ワトフォード |
たとえばゾーン1内だと、通常運賃£6.7のところ、クレジットカードかオイスターカードで支払うと半額以下(ピーク時£2.8、オフピーク時£2.7)に割引されるよ
運賃ルールその3)1日の運賃に上限がある
1日の運賃に上限があるので、観光などで地下鉄の乗り降りが多い日も安心。たとえばゾーン1~2内では1日あたり£8.7、ゾーン1~3内では1日あたり£10.5が上限です(2025年3月2日からの料金改定後の値段)
運賃ルールその4)子ども運賃は細かく分かれている
子ども運賃は年齢と、学生かどうかによって細かく分かれています。現金払いでも割引はありますが、より割引が大きいのは「写真つきZIPオイスターカード」での支払い。ただし、「写真つきZIPオイスターカード」の作成には日数がかかるので、短期旅行では注意が必要です。
(例)ゾーン1内 大人の通常運賃£8.7
5歳未満 :無料
5~10歳 :現金£3.3、写真つきZIPオイスターカード払いはいつでも無料
11~15歳:現金£3.3、写真つきZIPオイスターカード払いはピーク時£0.95、オフピーク時£0.85
16歳以上:現金£6.7、写真つきZIPオイスターカード払いはピーク時£1.40、オフピーク時£1.35
18歳以上の学生:現金£6.7、オイスターフォトカード払いはピーク時£2.80、オフピーク時£2.70
「18歳以上の学生」で割引を受けるためには、「ロンドン特別区に在住」という特別な利用条件があるので気をつけて
降りる駅は、路線図と電光掲示板で確認
電車内には、ドアの上に路線図と電光掲示板で案内があります。降りる駅はここで確認しましょう。
どうぞよい旅を!
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